科学技術の級数的な進歩、地球規模の課題の山積、自然と環境をめぐる切迫した諸問題など、私たちを取り巻く社会的要請の目まぐるしい変化のために、芸術とデザインに関わる学問もまた、根本的な問いかけと新しい創造的な解決を迫られています。芸術とデザインは、その輪郭と対象の定義について、日々、著しい変容を経験しつつあり、研究者が個人として主体的に判断し社会に参画、活動することが求められています。

芸術学研究会 (Society of Art and Design)は、芸術とデザインに関する、幅広い専門領域の学術の進展に寄与することを目的として、2019年、会員数51名によって設立された学術団体です。年に一度、総会によって方針を定め、国内外の、芸術諸学に関わる専門的な研究者によって組織される運営委員会によって活動しています。機関誌『芸術学論集 (Journal of the Society of Art and Design)』を発刊することにより、会員相互の交流の場とし、併せて、理論と実践にわたる会員の研究成果を社会に向けて発信します。